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2013年3月 5日 (火)

3月1日はショパン(1810-1849)のお誕生日!

シューマンのショパン発見についてのお話

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「諸君、帽子を取りたまえ、天才だ」
1831年にロベルト・シューマンが音楽雑誌に発表した批評にある有名な言葉です。前期ロマン派を代表する作曲家シューマンは音楽批評の分野でも大きな業績を残しました。近代音楽批評の最初期に大きな足跡を残し、その慧眼と明察は高く評価されています。
ここで「天才」と呼ばれているのは、いうまでもなくフレデリック・ショパンです。

生年はシューマンと同じ1810年、たがいに20歳を過ぎてこれから人生の大海原に漕ぎだそうという年齢でのことでした。

この批評が、類まれな才能と才能の歴史的邂逅を演出することになったのです。対象となった作品は「『お手をどうぞ』の主題による変奏曲」(op.2)、管弦楽の伴奏を伴うピアノ曲。ショパンがまだワルシャワにいた1827年に作曲され、1830年にウィーンで出版された曲です。シューマンの批評はその楽譜によったものです。

「お手をどうぞ」の主題というのは、もちろんモーツァルトの歌劇「ドン・ジョバンニ」の第1幕の名高い二重唱、ドン・ジョバンニが結婚間近の田舎娘ツェルリーナをたらし込む魅惑の旋律です。ショパンの曲は5つの変奏とポロネーズのコーダで構成されています。批評文中、シューマンはその変奏にいちいち文学的な解釈をくわえています。

音楽と文学の相互的融合は19世紀ロマン主義のひとつの大きな潮流ともいえる特徴なのです。しかし、それはショパンの是とするところではなかったのでしょう。友人宛ての書簡でシューマンの批評文を冷笑的に揶揄するような言葉が残されているのです。

前期ロマン派の時代に生まれ、ロマン派音楽の旗手たちにその天才を賛美されながらも、ショパンは夜空の彗星のように独自に孤高であり、海の底にいるような絶対的な孤独の影をかかえています。ショパンの作曲の発想の根源は、ロマン派の作曲家とはまったく別の次元にあったと考えるしかありません。そこを隔てる深淵は思いのほか暗く深いようです。

(学研 おんがく通信より)

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